はじめに
日本では、資格の名前だけが先行しているイメージのあるファイナンシャルプランナー(以下FP)ですが、僕が感じている一般的なFPに対するイメージは、
- お金に詳しい人?
- 保険屋さん?
- 名前しか分からない。
こんな感じです。
皆さんも、同様ではないでしょうか?
一言で言うとFPはお金のプロアドバイザーです。
そして、お金のアドバイスとは、
『年金を含めたライフプラン』
『保険の見直し』
『毎月の家計のやりくり』
『住宅購入のアドバイス』
『節税のアドバイス』
『運用方法のアドバイス』など
多岐に渡ります。
本来、
FPとは、これらお金の事に関する悩みをお客様の立場に立ってアドバイスし、相談料を得る事を生業(なりわい)にしています。
FP事業はアメリカではお医者さんと同等の扱いをされ、立派に生計を立てている方も多いのですが、残念ながら日本では
- お金の事に関して超閉鎖的。
- 相談料としてお金を支払う。と言う文化がない。
- お金に関する事はその時に出会ったプロの人にお任せしている。←コレがダメ
と言った理由から、
日本のFPは本来の相談料(フィー)のみで生計を立てるのが難しいのが現状です。
なので、日本のFPは相談料ではなく、バックヤードの商品を売る事で生計を立てているFPが9割以上を占めています。
つまり、本来の相談料のみで生計を立てているFPは極わずかなのです。
そして、このバックヤードの商品を売る事で生計を立てているFPこそが絶対に相談してはいけないFPなのです。
じゃ、9割以上のFPさんは相談していけないって事?
そういう事です。
関わって良いFPはほんの一握りです。
じゃあ、良いFPさんを探すのは至難の技なので、
もう相談しない方が良いですね。
いえいえ。
バックヤード商品が無いFPさんなら安心ですよ。
バックヤード?
の商品を扱っているってどんな人なのですか?
主に『保険屋』ですね。
後は、
『証券マンや銀行員』
『不動産屋』。
この3つを避ければ大丈夫です。
へー。そうなんですね。
1つずつ解説していきますね。
人生の中でFPと出会う事は稀で、
『家を買った時』や
『長年積立てきた保険を解約の時』、
他にも『保険の相談』や
『銀行や証券会社に運用の相談』などで出向いた時などのタイミングでしれーっと紹介されるFP。
それこそが、
『お金に関する事はその時に出会ったプロの人にお任せしている。』
事になり、
それこそが、
絶対に相談してはいけないFPなのです。
1つずつ見ていきましょう。
相談してはいけない保険屋さんのFP
相談してはいけないFPの代表格、保険を扱うFPです。
FPに出会う確率が最も高いと言える『保険屋』のFPですが、日本人は兎にも角にも『保険』が大好きです。
そして、保険は上手に活用すればあらゆる人生の危機を回避出来る素晴らしいシステムなのですが、問題なのは『保険屋FP』は保険に加入してもらう事で収入を得ている所です。
なので、当然『保険』を売らないと生計は立てていけません。
従って、あなたに保険が必要であろうがそうでなかろうが、そんな事はお構い無しでどんどん保険を勧めてくる訳です。
皆さんはこんな経験ありませんか?
例えば、
ヨドバシカメラにテレビを買いに行き、相談した店員さんがSONYからの派遣された方だったら、
その店員さんは、なんだかんだテレビの説明をしてくれますが、最終的にはSONYのテレビを勧めてきます。
なぜなら、彼らはSONYのテレビを売る事で自分の『営業成績』となるからです。
当然ですよね。
保険屋FPも同じ事です。
ただただ親身になって相談を受けているだけでは『保険屋FP』は食べていけませんので、保険を勧めてくる事はある意味当然と言えます。
しかし先程も述べた様に、
問題は、
あなたにその保険が必要であろうがなかろうがそんな事はお構いなく、とりあえず保険に加入させようとしてくる事にあります。
彼らは保険のプロです。
故に保険に対する知識は膨大で、シロウトであるあなたにあの手この手で保険に加入させるのはお手の物です。
そして、気づけば全く必要のない保険を多数加入しているケースを本当によく見かけます。
そして、
最もダメなパターンの方が、
あなたご自身が専属の『保険屋FP』を抱えている場合です。
この場合、今までの私の経験上、
無駄保険のフルコースに加入させられているケースが100%です。
彼らは、非常に良い方で、本当に親身になって相談や悩み事を聞いてくれます。
その点では好感が持てますし、大変優秀と言えますが、最悪なのは相談の着地点を無理やり保険にねじ曲げて加入させてしまう所です。
例えばこんな感じ。
- 子供が産まれました。
『学資保険に入りましょう。』 - 運用をしたいのですが。。。
『米国建て終身保険がオススメです。』 - 家を買いました。
『ローンが滞ってしまってはいけないので生命保険に加入しておきましょう。』
この例を見て、
『別に普通じゃん。何か問題ある?』と思われた方は要注意です。
完全に『保険屋FP』の餌食になってしまいますよ。
保険に関する考え方は、
を一度読んで頂ければと思います。
『運用』であれば投資信託や株式など『運用の為のツール』を使うべきであり間違っても『保険』などで運用するべきではありません。
少し話しがそれましたが、
彼らは保険に加入してもらう為に
『自分』と言う商品を
『良い人を演じる事』で、
普段から売り込んでいる様にも思えます。
もちろん、全員が全員、そう言った保険屋FPとは言い切れませんが、あくまで私が今まで出会った保険屋FPはそうでした。と言うお話です。
これが、絶対相談してはいけないFPの代表格『保険屋さんのFP』の実態です。
相談してはいけない証券マンや銀行員のFP
相談してはいけない2つ目は『証券マンや銀行員のFP』です。
彼らと出会う機会は、
- 『資産運用』の相談で銀行や証券会社に出向いて知り合う。
- あなたの勤めている会社に営業に来られて知り合う。
- 知人の紹介で知り合う。
などですが、大企業にお勤めだったり、資金にある程度余裕のある方ほど出会う確率は上がると言えます。
中小企業の平均的収入の方はほぼ出会う事が無いタイプのFPです。
彼らの資金源は『投資信託の手数料』です。
そして、彼らはそれこそが『営業成績』になりますので、
『手数料の高い商品』を
『次から次へと』勧めてくる訳です。
現在、『投資信託』は6,000種類以上と『個別株式』よりも多いですが、実は、その内『8割程度』がとんでもない手数料を取っている『詐欺まがい投資信託』なのです。
そして、当然ながら、彼らはこれら『詐欺まがい投資信託』をあの手この手で販売してきます。
さらに、『投資』に対してシロウトであるあなたは、この『詐欺まがい投資信託』を購入してしまい、気づけば色んな『金融商品』に手を染めてしまった。と言う可能性も十分あります。
投資している本人も、資産が目減りしていても、
『投資なんてこんなモノ』と
変に割り切っている方が多いのも、この『銀行系FP』と関わった方に多い特徴です。
彼らは販売数が『営業成績』となり、銀行や証券は、『手数料』が収入源となっているので、手数料が安い優良投資信託を勧められる事はほぼ100%ありません。
これが、『銀行員や証券マンのFP』に相談してはいけない理由です。
ちなみに、『詐欺まがい投資信託』を全て除外していて初心者にオススメの投資信託は、iDeCoかつみたてnisaのどちらかです。
https://fp-nakano.com/tumitatenisa-ideco
相談してはいけない不動産屋のFP
相談してはいけないFP、最後は不動産屋のFPです。
不動産屋FPに出会う確率はほぼ無いので、興味の無い方は読み飛ばして頂いて構いませんが、基本的な考えは一緒で、彼らは、『不動産を販売する事』で生計を立てています。
よって、先程の『保険屋FP』『銀行系FP』と同じく、何の相談をしても結局『不動産の販売』に持っていこうとします。
不動産は立派な投資手法で、たくさん稼いでいる人も多数おりますが、不動産投資は絶対!!!絶対にシロウトが手を出してはいけません。
理由は、
すごい収益の出る物件であれば、不動産屋FP本人が購入するからです。
あなたに回ってくるのは利益が出ない、ハズレ物件のみです。
不動産は購入してしまったら最後、
維持費とローンがかかり続け、挙句、売却してしまっても価値が目減りし過ぎて、ローンだけ残った。
なんて人もかなり見ています。
不動産屋FPは、不動産と言う大きな商品を売る事で生計を立てています。
100円の商品と1万円の商品。あなたが1つ売らなければいけない。としたらどちらを選びますか?
当然、『100円の商品』。
ですよね。
理由は、金額が低い方が売るのが容易だからです。
では、不動産屋さんの場合はどうでしょう?
最低でも1,000万円。中には1億円を超える物件を販売する事で生計を立てています。
これには相当な話術や経験が必要になってきます。
そこに、あなたの利益などを考えて販売してあげよう。なんて余裕などないのです。
これが、不動産屋のFPに相談してはいけない理由です。
【相談するならこんなFP】
あれもこれもダメと言われると、
みんな詐欺師みたいに見えてくるし、
やっぱりFPさんに相談するのは辞めとこうかな?
詐欺まがいかどうか簡単に見分ける方法がありますよ。
えっ?
どうやって見分ければ良いのですか?
『独立系FP』に相談する事です。
今まであれはダメこれはダメ。と これだけ言われると一体どんな FPに相談すれば良いのか分からなくなってしまいますよね。
でも、答えは簡単で冒頭に述べた様に
『バックヤードに商品を扱っていないFP』
に相談すれば良いのです。
それこそが
『独立系FP』です。
独立系FPは基本的にはバックヤード商材がなく、『相談料(フィー)』を生業(なりわい)としています。
そして、
独立系FPは、単発の相談ではとても生計を立てていけないので、
リピートしてもらおうと必死で、あなたのライフプランを考えます。
FP取得と経験で得た知識をフルに使ってあなたに幸せになってもらおうと、とことん頑張って提案してくれる訳です。
つまり、
あなたの『元々欲しい提案』と『独立系FPの収益を得る為に頑張るベクトル』が一致する訳です。
分かりやすく言うと、
あなたのライフプランを組んで欲しい。
などの目的に、『独立系FP』は全力で答える事でリピートになってもらい、お客様を増やす事で収益を得る訳です。
しかし、
相談してはいけない3つのFPは、あなたのライフプランを立てて欲しい要望に対して、全て『自分の収益源になる商品を売る』事で解決しようと試みてきます。
つまり、
あなたの求めているモノでは無いベクトルで無理やり解決策を模索してくるのです。
私も『保険屋FP』になっていたら、当然何とかして保険を売りにいくでしょう。
それは、
自分の利益の為に他人を犠牲にする事に他ならないのです。
私はそれがイヤが故に、
あえていばらの道の『独立系FP』を選択しており、今後もこの姿勢は崩すつもりはありません。
『独立系FP』はFP協会などで地元のFPを検索出来ますし、当然私も『独立系FP』としてライフプランのご相談を受け付けさせて頂いております。
まずは、一度ウェブ上で相性の合いそうなFPさんに相談してみる事です。
初回は大体、無料もしくは安価で相談に乗ってくれるハズです。
後は人と人との相性もありますので、合わなければ2度と相談しなければ良いだけの事です。
最初は少し勇気が入りますが、基本『独立系FP』はその人を幸せにしたい。と思っている方が多いので喜んで対応して頂けると思いますよ。
もちろん私も含めてですが 笑
ファイナンシャルプランナーが教える、絶対相談してはいけないFP3選のまとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事をまとめますと
- 日本では、相談料を払うと言う文化がなく『独立系FP』で生計を立てるのが難しい。
- 相談してはいけないFPは、相談に対する答えを全て『自社商品』で解決しようとするのでオススメしない。
以上2点です。
FPは
『家を購入する時』
『相続が発生した時』
など、人生における大きいお金が動く分岐点のみでの相談するのが一般的です。
しかし、最後に考えて欲しいのです。
あなたは、体調不良になった時に自分の体を理解してくれている『かかり付け医』はおられませんか?
もしくは、行きつけの美容院で自分の髪の癖や好みを分かってくれている『ご指名の美容師』さんはおられませんか?
私は、日本人はお金に対する管理が非常に疎いと感じています。
個人的には、お金に関する事も、あなたの事をしっかり理解してくれている『お金のかかりつけ医』が必要だと強く感じています。
彼らは相談しない限り、料金は発生しませんし、必ず、支払った金額の何倍もの提案をしてくれるハズです。
もちろん、私もその内の1人であると自負しております。
もし、お金に関する疑問やご相談などがございましたら、お問い合わせからお気軽にお尋ね下さい。
全力でサポートさせて頂きます。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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