フリーランスは失業給付より再就職手当にすべき3つの理由

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お金の勉強編
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はじめに

今、ブラック企業の実態が明るみに出たり『働き方改革』などで少しは働きやすくなりましたでしょうか?

 

 

 

きっと、皆さん

  • 社長がガンコ過ぎて何も変わっていない。
  • サービス残業が〇〇手当で固定給化されて結果サービス残業している。
  • 元々上司が嫌過ぎるので、働き方改革も関係ない!
  • 意味のない会議、意味のない仕事が多過ぎ!!
  • コピー用紙1枚の無駄をネチネチ怒られる。あなたの接待費の方が1000倍無駄!
  • 全くベースアップしない。このままで人生終わるのか。。。

などなど、やってられない理由が多々あると思われます。

 

 

 

これらの様な事は実際、僕も思っていた事ですし、こう言った声は非常に多いです。

 

じゃ、一念発起してフリーランスでやってみるか!

 

 

 

と思っても、最初は食べていけるのか不安ですよね。

 

 

 

そんな方には『失業給付』より『再就職手当』がオススメです。

 

 

この記事は、現在『会社員』→『フリーランス』を検討中の方に向けた内容になっています。

 

 

 

まず、『失業保険』と『再就職手当』の制度概要、金額、条件などを比較し

 

 

 

会社を辞めてフリーランスになる時に『再就職手当』の方が良い3つの理由を述べていきます。

 

 

『失業保険』や『再就職手当』の制度をご存知の方は『本題』まで飛ばして読んでみて下さい。

 

 

 

では、初めに『失業給付』と『再就職手当』の簡単な制度概要からみていきましょう。

 

 

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『失業給付』と『再就職手当』の制度概要

 

『失業給付』とは、失業期間中の給与を補填してくれる制度です。金額、日数は以下。

  • 給与の50%〜80%(最大)
  • 90日〜150日(自己都合時)

『再就職手当』とは、

『失業給付』をもらっている時に再就職した場合、

『失業給付』が無駄にならない様にもらえる制度です。

  • 失業給付の60%〜70%
  • 失業給付の残日数

 

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『失業給付 』について

支給金額について

『失業給付』は、退職した時から前の半年間の給料がベースとなります。

 

 

例えば、

7月に退職したなら、

1月〜6月までの給料の合計です。

 

 

半年なので、これを180日で割ると1日当たりの給与が計算出来、

ここに給付率(50%〜80%)を掛けると1日当たりの支給額が計算出来ます。

 

 

退職半年間の給与計算のルールは以下を参考にして下さい。

  • ボーナスは含まない。
  • 交通費は含まない。
  • 残業代は含む。

例)基本給与日額1万円、給付率60%、支給日数90日の場合

【1日当たり支給額】10,000円×60%=6,000円
【総額】6,000円×90日=540,000円

この方の場合54万円が支給されます。

 

 

給付率(50〜80%)ってバラつきあるけど一体いくらなん?ってなりますよね。

 

一応、給付率の計算式はあるのですが、、、

日額賃金×80%−30%{(日額賃金-5,010)÷7,320}日額賃金

こんな感じで、東大のクイズ王が考えたのではないかと言うぐらいややこしい計算方法なので理解しなくて良いです。

 

 

基本、給与が

 

 

高い→給率は下がり(50%に近づく)、

 

 

安い→給付率は上がる(80%に近づく)

 

 

の理解でオッケーです。

 

気になる方はここから簡単に計算出来ますので気になる方は是非どうぞ。

失業給付 日額計算

 

 

 

『失業給付』は最大給付金額と言うものが決められて以下の通りになります。

年齢上限額
30歳未満6,815円
30〜45歳未満7,570円
45〜60歳未満8,335円
60〜65歳未満7,150円

 

なので、退職前の給与が1,000万円だったとしても、めちゃくちゃもらえる訳ではないのです。

 

まぁ、給与1,000万円だったらあえてフリーランスを目指さないかもですね。

 

 

支給日数について

自己都合で辞めた場合と会社都合で辞めた場合の支給日数が違います。

 

 

 

 

 

自己都合の場合の『失業給付』支給日数

在籍期間(被保険者であった期間)1年未満1〜10年未満10〜20年未満20年以上
自己都合で退職された全員0日90日120日150日

 

 

会社都合の場合の『失業給付』支給日数

在籍期間1年未満1年~5年未満5年~10年未満10年~20年未満20年以上
30歳未満90日90日120日180日 該当なし 
30~35歳未満90日120日180日210日240日
35~45歳未満90日150日180日240日270日
45~60歳未満90日180日240日270日330日
60~65歳未満90日150日180日210日240日

こうやって比較すると圧倒的に『会社都合』での退職の方が条件が良いですね。

 

 

 

しかし、今回はフリーランスを目指している方向けなので、『自己都合』になると思いますのでその前提で解説していきます。

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『再就職手当 』について

『再就職手当』は

 

『失業給付』を残したまま就職するのはもったいない!と思われる人が多くなると、雇用の促進が阻害されてしまう事から、

 

 

『早く就職したら失業手当の残り分をいくらか支給しますよ!』

 

と言う制度になります。

 

支給金額について

支給金額は、『失業給付』の70%か60%になります。どちらになるかは以下の通りです。

 

 

『失業給付』の残日数が

3分の2以上ある       70%
3分の1〜3分の2未満       60%
3分の1未満       支給なし

 

 

例)120日支給 残90日  失業給付6,000円 で再就職(もしくはフリーランス)になった場合

残日数が3分の2以上なので、支給率は70%
【日額】6,000円×70%=4,200円
【総支給額】4,200円×90日=378,000円

 

 

 

そして、『再就職手当』にも最大支給金額があります。

年齢上限金額(令和元年〜)
60歳未満6,165円
60〜64歳4,990円

 

上記が最大となります。

 

 

 

 

支給日数について

『失業給付』の補填と考えて下さい。単純に『失業給付』の残日数が受け取れます。

 

 

 

例)失業給付90日 残日数50日で再就職(もしくはフリーランス)した場合

90日−50日=40日

失業給付の残日数なので、式にするまでもないですね。

 

 

では、次の章で本題に入ります。

 

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【本題】フリーランスは失業給付より再就職手当にすべき3つの理由

 

ここまで読んできたけど、『失業給付』の方がお得ですよね?

FP中野
FP中野

そうですね。

金額面で見ると『失業給付』の方が完全にお得です。

じゃ、何で『再就職手当』の方がお得になるのでしょうか?

FP中野
FP中野

それは、フリーランスを目指すあなたの『待機時間』と『支給時期』にあります。

詳しく掘り下げていきますね。

フリーランスが失業給付より再就職手当にすべき理由1

理由1は、『待機時間』の問題です。

 

 

 

まず、『失業給付(自己都合)』の場合

 

7日間待機→説明会→3ヶ月待機など、

なんやかんやで1回目の振り込みまでに約4ヶ月弱もかかってしまいます。

 

そして、その間『開業届け』はもちろん、アルバイトなどをする事も許されません。

 

 

その点『再就職手当』の場合は

 

1ヶ月の待機(ハローワークでの就職活動)

 

 

と1ヶ月後には『開業届け』を提出して、働く事が出来ます。

 

1ヶ月の待機期間の間に済ましておく事
待機期間7日間
→講習
→説明会→
約2週間で失業認定

 

その期間は『失業給付』と同じくアルバイトなどをする事は出来ません。

 

 

この間に開業の準備を進めておくと良いかも知れませんね。

 

注意点はあくまで『開業の準備』のみで、この期間に間違って『開業届け』を提出してしまうと、『再就職手当』は受け取れなくなってしまいます。

 

 

フリーランスが失業給付より再就職手当にすべき理由2

 

 

理由2は支給期間中も働けない。と言う事です。

 

 

 

『失業給付』は待機期間が約4ヶ月と長い上に、支給されている期間中も『開業届け』はもちろん、『アルバイト』なども出来ません。

 

 

 

この期間を合計すると半年〜9ヶ月程度ムダにしてしまう事になります。

 

 

 

『失業給付』されている途中で、

 

 

 

『開業届け』を提出すれば、

 

 

『失業給付』の残日数の『再就職手当』をもらう事が出来ますが、

 

失業給付の残日数が3分の2未満ですと、

 

本来70%である 支給率が60%に。

 

失業給付の残日数が3分の1未満ですと

 

支給なし。

 

 

という事になります。

 

 

つまり、せっかく4ヶ月の待機期間を経て、支給開始されたとしても

  • 失業保険を全て受給
    →4ヶ月+(支給されている期間)90日〜150日を待機しなければならない。
  • 失業保険+再就職手当を受給
    →4ヶ月+早めに再就職しなければ支給率が減る。もしくは支給がゼロになる。

結果、どちらにしろ最低4ヶ月は何も出来ないムダな期間が発生します。

 

 

 

だったら、最初から開業届けを提出し『給与』+『再就職手当』にする方が良い選択だと言えます。

 

 

 

例)失業給付1ヶ月分を15万円として。『失業給付』120日の場合の支給額と待機期間。

【失業給付120日(4ヶ月)受給】

給付額 15万円×4ヶ月=60万円
待機期間 120日+120日=240日

 

【失業給付 90日(3ヶ月)受給】

失業給付15万円×3ヶ月=45万円
再就職手当    なし
支給額合計 45万円
待機期間 120日+90日=210日

 

【失業給付 60日(2ヶ月)、再就職手当60日 (2ヶ月)受給】

失業給付15万円×2ヶ月=30万円
再就職手当 15万円×60%=9万円  9万円×2ヶ月=18万円 
支給額合計 18万円+30万円=48万円
待機期間 120日+60日=180日

 

【失業給付 30日(1ヶ月)、再就職手当90日(3ヶ月)受給】

失業給付15万円×1ヶ月=15万円
再就職手当 15万円×70%=10.5万円  10.5万円×3ヶ月=31.5万円 
支給額合計 15万円+31.5万円=46.5万円
待機期間 120日+30日=150日

 

【再就職手当120日(4ヶ月)受給】

再就職手当 15万円×70%=10.5万円  10.5万円×4ヶ月=42万円 
支給額合計 42万円
待機期間    約1ヶ月

【まとめ】

支給の種類と期間支給額待機期間
失業給付4ヶ月60万円約240日
失業給付3ヶ月45万円約210日
失業給付2ヶ月+再就職手当2ヶ月48万円約180日
失業給付1ヶ月+再就職手当3ヶ月46.5万円約150日
再就職手当4ヶ月42万円約1ヶ月

こうやって表にすると、失業給付満額(4ヶ月)以外の金額にほとんど差がない事がお分かり頂けたと思います。

 

 

 

しかし、『失業給付』を放棄する事で、待機期間が格段に短くなっていますよね。

 

 

 

『フリーランス』を目指すのであれば、初めの収入が安定しない時でも

 

 

『フリーランス』+『アルバイト』+『再就職手当』が可能になります。

これが、理由2です。

 

フリーランスが失業給付より再就職手当にすべき理由3

理由3は『支給が一括である。』と言う事です。

『失業給付』の場合、毎月支給されるのに対し、『再就職手当』の場合、認定されると受給額の合計が一回で全て振り込みされます。

 

 

『再就職手当』を受給された事のある方ならご存知の方も多いと思いますが、『再就職手当』は一括でもらえる事から、別名『就職祝い金』などとも呼ばれたりします。

 

『フリーランス』を目指すあなたの場合、新たに仕事を始めるのに、オフィスを借りたり、車を購入したり、パソコンや備品、制服や資材などまとまった資金が必要になってきます。

 

 

 

一括でもらえる『再就職手当』は、開業資金に当てる事が出来ますのでそういった意味でも『失業給付』よりオススメです。

 

 

 

 

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フリーランスは失業給付より再就職手当にすべき3つの理由【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

 

月数万円の差で待機期間が大幅に変わる事から

 

 

『フリーランス』になる方も、

『再就職』される方も、

 

 

僕は『再就職手当』をもらう事をオススメします。

 

心が病んでしまって、当分、働く気がない。と言う方は『失業給付』を受け取っても良いかも知れませんが、心が病んだ上に長期離脱してしまうと、もう1度働く。と言う事がものすごく億劫になってしまうので、そういった意味でもやはり『再就職手当』がオススメです。

 

 

 

 

FP中野
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