はじめに
年金2,000万円不足問題が騒がれている昨今。
少子高齢化が進んでいる昨今。
本当に年金だけで生活出来るのか不安ですよね。
この記事では、年金を増やせる裏ワザをご紹介します。
年金額が分からないから不安
裏ワザの前に、何故年金支給額を増やしたいのか?と考えた事がありますでしょうか?
それは、
もしかしたら年金額が分からないから不安になってしまい、少しでも増やしたいとお考えではありませんか?
誰でも年金額は多いに越した事はありませんが、
年金を増やせるのはこの記事を読んで頂ければ超簡単ですが、
がむしゃらに年金額を増やすのではなく、自分の年金額や生活費を大まかに掴んだ上で不足分だけを増やすのが最適解です。
どうして、がむしゃらに増やしてはダメなのかは年金を増やせば増やす程ガマンを強いられるからなのですが、読み進めてもらえれば言っている事はお分かり頂けると思います。
もし、あなたの年金額を知りたいのなら別記事の
も併せてご覧下さい。
あなたの年金額や生活費がざっくり分かるので、不安材料が見えて将来への貯蓄額が分かります。
それでは、事項で年金を増やせる裏ワザをご紹介していきます。
年金を増やせる裏ワザ
それでは、本題である年金額を増やせる裏ワザのご紹介ですが、
その方法とは、
65歳に年金をもらわない。
たったこれだけです。
拍子抜けされた方も多いかと思いますが本当にこれだけです。
では、貰わないだけで年金額が増える仕組みを解説していきます。
年金は現在65歳より支給開始されますが、実は65歳より支給を先送りにする事で支給額が割り増しされると言うルールがあるのです。
逆に、少しでも早く年金が欲しい方は前倒しで貰う事も出来ますが当然支給額は減ってしまいます。
気になる増減額ですが、
65歳より、1ヶ月先送りするごとに年金額×0.7%が増額され最大5年間まで先送りする事が出来ます。
例えば、
年金が毎月150,000円の方の場合ですと、
1ヶ月先送りで年金額は【月額】151,050円(1,050円増)となり、
1年間先送りで【月額】162,600円(12,600円増)、
5年間先送りにすると何と年金額は【月額】213,000円(63,000円)とかなり増額する事が可能になります。
肝心な手続きですが、年金を支給してもらうには年金事務所に裁定請求をしなければいけません。年金を増やすには単純に手続きをしないでおくだけです。
本当にただほったらかしておけば年金額は勝手に増えていくのです。
ここまでがざっくりしたルールですが、実は繰り下げすると逆に損してしまうケースがいくつかありますので次の章で解説していきます。
年金を繰り下げしない方が良いケース
特別支給の厚生年金を受給出来る方
年金は元々、60歳からの支給だったのですが少子高齢化に伴い65歳からの支給になりました。
しかし、いきなり60歳から65歳に変更してしまうと、不公平な年代が出てきてしまうので、少しずつ65歳に移行しており、
下記に該当する方が対象となります。
女性(昭和33年4月2日生まれ〜昭和41年4月1日生まれ)までの方
当てはまらない方はココは読み飛ばしてもらって結構ですが、当てはまる方は重要な項目になりますので必ずご覧下さい。
まず、年金には国民年金(基礎年金)と厚生年金の2種類ありサラリーマン経験が少しでもある方ならこの二つの年金をもらう事が出来ます。
そして、年金は65歳からと申しておりましたが上記の年代の方は厚生年金部分に関しては65歳未満で受け取れる権利があるのです。
ややこしいので表にしてみました。
年齢によって厚生年金の受給年齢が細かく分かれています。
例えば、
昭和34年10月20日生まれの女性の場合は61歳から厚生年金を受け取る権利があると言う事です。
つまり、何が言いたいかと言うと上記に当てはまる方は繰り下げ受給をするより先に貰ってしまった方がお得を取れる場合が多いと言う事です。
例えば、64歳から厚生年金を受給出来る権利のある方が66歳まで繰り下げした所で加算額は1年分しかありません。
つまり、1年間繰り下げすると、
『1年間の厚生年金が丸々放棄』して、
『1年分の繰り下げ分(0.7%×12ヶ月)8.4%を上乗せする権利』
を得る事になります。(64歳からもらえる権利がある場合)
更に、これが
『63歳からもらえる権利がある場合は2年間の厚生年金』を、
『62歳からもらえる権利がある場合は3年間の厚生年金』を放棄してしまう事になり、どう考えても得策ではありません。
なので、この年代に当てはまる方でどうしても繰り下げ受給がしたい方は、
厚生年金は諦めて、国民年金だけを繰り下げするのが賢い選択になりそうです。
これは、人によって様々答えが変わってくるので何とも言えませんが、いくら年金が増やせるからと言って、少なくとも61歳や62歳で貰える方は繰り下げしない方が賢明でしょう。
ちなみに、国民年金は40年間全て納めた場合月額65,000円となりますので、国民年金だけを繰り下げ受給した場合、
1年間繰り下げで70,460円(5,460円増)
5年間繰り下げで92,300円(27,300円増)
となります。
加給年金が受け取れる方
『加給年金』とは、年金の家族手当の様なものです。
この『加給年金』を受け取れる方は、先程の『特別支給の厚生年金』と同様に、『年金』を繰り下げしてしまうと、『加給年金』を放棄してしまう事になり、こちらも得策ではありません。
『加給年金』は、
『妻が年下』で
『サラリーマン』
の方は該当する可能性が非常に高いので、
こちらを一度ご参照下さい。
それでも、もっと年金を増やしたい方へ
計算してみたら、全然年金が足りない!とか、もっともっと年金が無いと不安で仕方がない!
と言う方は残念ながらコツコツ貯める他無い様です。
が、しかし年金をコツコツ普通預金で貯めたところで今の日本では全くと言って良い程金利がつかないので、iDeCo(確定拠出年金)や、つみたてNISA、自営業の方は国民年金基金。などで運用しながら賢く貯蓄しきましょう。
【年金を確実に増やせる簡単過ぎる裏ワザを FPが解説】のまとめ
いかがだったでしょうか?
年金はほったらかしておくだけで(最大5年間で42%)増やせる。と言う事がお分かり頂けたと思います。
この年金増額は一生続きますが長生き出来なければ元を取る事は出来ません。
これが冒頭に述べた、がむしゃらに増やすより足りない分だけを増やすのが最適解の理由です。
人生、いつ何がるか分からないので、なるべくなら使わないで少しでも早めに年金を貰いたいのが本音ですよね。
FP中野の生活向上委員会では、年金を繰り下げしなくても良い様な運用方法や節約術などを今後アップしていきますので良かったらふらっとお立ち寄り頂ければ幸いです。

最後までご覧頂きありがとうございました。
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